この冬はインフルエンザに絶対なりたくない!
投稿日:2025年10月29日
カテゴリ:スタッフブログ
この冬はインフルエンザに絶対なりたくない!

口腔内のプラーク(歯垢)とインフルエンザの関係のお話です。
プラークがウイルス感染を助長する
プラークは細菌のかたまりであり、そこに含まれる細菌やその代謝産物が、口腔や咽頭の粘膜の防御機能を低下させます。その結果、インフルエンザウイルスが粘膜から侵入しやすくなることがわかっています。
- プラーク中の細菌(特に歯周病菌)が、ウイルス受容体(シアル酸受容体)を活性化する酵素を出す。
→ インフルエンザウイルスが細胞に侵入しやすくなる - 口腔内粘膜に炎症があると、粘膜バリア(粘液層や上皮細胞の結合)が脆弱になる。
→ ウイルスが付着・侵入しやすくなる
歯周病菌とインフルエンザの相互作用
歯周病関連菌は、インフルエンザウイルスの感染性を高めることが報告されています。
- 歯周病原菌 が産生するプロテアーゼ(酵素)が、インフルエンザウイルスの表面タンパク質「HA(ヘマグルチニン)」を活性化。
→ ウイルスが気道細胞に侵入できるようになる - 口腔内炎症によるサイトカイン増加(IL-6, TNF-αなど)が全身に波及し、免疫の過剰反応や重症化につながることもある。
口腔ケアによる予防効果
複数の臨床研究で、口腔ケアの実施群ではインフルエンザ発症率が有意に低下することが示されています。
- 介護施設入居者を対象にした研究(東京都歯科医師会など)では、 歯科衛生士による定期的な口腔清掃を受けた群でインフルエンザ発症が約10分の1に減少。
口腔内プラークとインフルエンザ、驚きの関係ですね!
みなさん、インフルエンザやコロナウィルスの感染予防対策として、歯科医院にて歯科衛生士による口腔ケアを受けましょう!
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